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高3の夏にうつ病になって、はや一年半がたとうとしている。かかった当初と比べるとだいぶマシになったものの、未だに治らない。 なんとなくで生きていた同級生が、現在大学生活を謳歌していることを考えると、殺意を抱かざるを得ない。もしかしたら、コロナウイルスのせいでそうでもないのかもしれない。(ざまあw) 新しいチャレンジを始めようとしても、病気のせいでなかなか体力を割くことができない。 僕が初めて人間失格を読んだのは、14歳の時だ。自分の中の価値観を強烈に破壊される、まあ、だ。そこにでてくる心情表現が何もかも理解できなかった。 再び読んだのはうつ病になったあと。ネガティブ人間の聖書扱いされているこの本を読めば、なにか今の状況が変わるかも。。。と思った。 読んでみると、一回目には訳の分からないただの駄文だと思っていた文章が、 今回は、僕が人間失格に感じた深い意味を、独断と偏見で、なんとか言語化していこうと思う。 人間失格は、作者、太宰治(本名、津島修治)の20代半ばまでの人生をほぼそのまま、やや脚色を加えて書かれた、半自伝的作品だ。 恥の多い生涯を送ってきました。 太宰治の人生はその通り、恥の多いものだった。いや、恥というか、みてられないというか。。。 人間失格は、最初と最後の章以外、 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。 人間失格でこのあともずっと出てくるのが、 自分の幸福の観念と、世のすべての人たちの幸福の観念とが、まるで食い違っているような不安、(中略)自分は小さい時から、実にしばしば、仕合せ者だと人に言われて来ましたが、自分ではいつも地獄の思いで、かえって、自分を仕合せ者だと言った人たちのほうが、比較にもならぬくらいずっとずっと安楽なように自分には見えるのです。 葉蔵の家は地元屈指の大地主で、金銭的には非常に恵まれていた。他人から見たら、どう見ても勝ち組だ。しかし、葉蔵は人の気持ちがまったくわからず、常に恐怖していた。そこで彼は、どんな行動をとったのか。 そこで考えたのは、道化でした。 それは、自分の、人間に対する最後の求愛でした。 葉蔵は、道化を演じた。自分が、他人とあまりに感覚が違うため、本当のことを言うのが怖くてたまらない。社会とつながるためには、嘘をつくしかない。葉蔵は自分のナーヴァスな気持ちを隠し、ひたすら無邪気な楽天性を装った。 そして、やがて葉蔵は学校に通う歳になる。すると、彼は勉強が非常にできたため、周囲から尊敬の眼で見られるようになったのだ。これが葉蔵をさらにおびえさせる。 尊敬の眼で見られるのが嫌だった葉蔵は、またもや道化を演じる。お茶目という印象を抱かせることによって、 葉蔵が、自分をお茶目と装う描写の中に、こんな文章がふと出てくる。 既に自分は、女中や下男から、哀しい事を教えられ、犯されていました。 実は、太宰治にはある病気の疑惑がある。それは、 境界性パーソナリティ障害の症状は、自分が見捨てられたり、無視されると、強い恐れや怒りを感じたりするなど、 女中と下男から性的虐待を受けていた葉蔵は、父や母にそれを伝えることができない。この先も、自分が本当に思っていることを、葉蔵は口にすることがどうしてもできない。 幼少の頃、葉蔵の父親と同じ政党の人が、町に演説しに来た時の事だ。葉蔵もその演説会に連れていかれた。この町の、父と親しくしている人間は、演説中に大きな拍手をしていたにもかかわらず、帰り道に散々な陰口を吐いていた。その人間たちは後で自分の家に上がって、今夜の演説は大成功だったとほめたたえるのだ。葉蔵は不思議でたまらなかった。 互いに欺きあって、それになんの疑問も持たず、欺きあっていることにも気にも留めない人間たち。それ自体は別にいい。自分も道化によって、人を欺いているのだから。問題は、 やがて、中学にあがった葉蔵。ここでも道化を演じ、病弱ながらも成績はいつも優秀。クラスの人気者だった。ここで葉蔵にとって、大きな出来事が起こる。 体育の時間鉄棒の練習をしているとき、葉蔵は意図的に失敗してみんなの笑いものになった。 しかし、竹一という生徒は、葉蔵の背中をつつき、と囁いたのだ。葉蔵の道化が見破られたのだ。葉蔵は恐怖に震えた。 自分は、世界が一瞬にして地獄の業火に包まれて燃え上がるのを眼前に見るような心地がして、わあっ! と叫んで発狂しそうな気配を必死の力で抑えました。 葉蔵は、竹一が自分の道化を言いふらすの防ぐため、竹一のそばにずっといることにした。 竹一と一緒にいたある日、葉蔵は竹一にこう言われた。「お前は、きっと、女に惚れられるよ」 葉蔵の生涯は案の定、女に振り回される生涯だった。(女に惚れられるといっても、この時点では、葉蔵も女性から”好意”を寄せられていたわけではない。本当の意味で葉蔵が女に振り回されるのはここからだ) 葉蔵は高等学校に上がり、”堀木”という画学生と知り合った。葉蔵は彼から、酒、煙草、淫売婦、質屋、左翼思想を教えられた。とんだ悪友である。 葉蔵は、堀木にまったく敬意を抱かなかった。しかし、遊び相手にはいいだろうと思った。堀木は東京での悪い遊びをよく知っているし、なにより、堀木はずっとくだらないことを言っているので、 自分には、淫売婦というものが、人間でも、女性でもない、白痴か狂人のように見え、そのふところの中で、自分はかえって全く安心して、ぐっすり眠る事が出来ました。 葉蔵は、人間らしさのない彼女たちと一緒にいるのを心地よく思うようになる。ここから葉蔵の、怠惰な、放蕩の生活が始まる。 ある日、葉蔵は堀木に共産主義の読書会なるものに連れていかれた。頭脳明晰だった葉蔵は、社会を変えようという熱量が空回りしているのを見抜いたのか、そんな活動で社会が変るはずがないと理解していたのか、彼らを滑稽極まりないと思っていた。しかし、それから葉蔵は共産主義の活動にたびたび参加するようになる。 ある日、父親が別荘を売り払ったのをきっかけに、葉蔵は一人で下宿をすることになる。しかし浪費癖が激しく、月々の送金をすぐに使い果たしてしまい、生活に困窮するようになる。 葉蔵を可愛がっている女の中に、ツネ子という女がいた。葉蔵は彼女とよくつるんでいた。 十一月の末、葉蔵は堀木と、”酒池肉林”というカフェ(今のキャバクラみたいなもの)に行くことになった。そこではツネ子が働いている。 ツネコは、堀木の隣に座り、接待をした。そこで葉蔵は思った。 ツネ子は、いまにキスされる。(堀木に) 堀木という低俗な人間に、キスされようとしている、ツネ子を不憫に思ったのだ。しかし、 「やめた!」 「さすがのおれも、こんな貧乏くさい女には、・・・・・・」 ツネ子は、堀木にすら軽くあしらわれる女だったのだ。そんなツネ子に葉蔵は、初めて恋愛感情を持つようになったのである。目が覚めると、葉蔵はツネ子と一緒に寝ていた。 ツネ子と町で買い物をしたとき、財布の中が銅銭三枚しかなかった。「あら、たったそれだけ?」 葉蔵はショックを受けた。好きな相手に言われたから、余計に辛かった。 葉蔵は、ツネ子と海へ飛び込んだ。 ツネ子は死んだ。葉蔵は生き残った。 葉蔵は、家族によって病院に収容された。起訴は免れた。 葉蔵は、ヒラメと呼ばれる父の知り合いの家に引き取られた。ヒラメは、こんなことを訪ねてきた。「どうするつもりなんです、いったい、これから」 葉蔵は思い切って、画家になりたいと言ってみた。するとヒラメはあきれ果てて、まじめに考えろと言うが、葉蔵は決してふざけていったわけではなかった。(省略したが、葉蔵は竹一に、お前はいい画家になると言った。竹一が評した自分の絵に、将来の希望を見出したのだ) 葉蔵は逃げた。そして、堀木の家に飛び込んだ。 そこで葉蔵は、忙しそうに働いている堀木を見た。 堀木は葉蔵に呆れ、いつまでふらふらしてるんだと言った。葉蔵は邪魔者扱いされ、そのとき堀木宅を訪ねてきた雑誌社の女性の家に転がりこむことになった。 その女性のつてで、葉蔵は雑多な漫画を描いて細々と小銭を稼いだ。そのお金で、葉蔵はまた酒や煙草、女につぎ込むのだった。 そんな日々を送っているとき、堀木は葉蔵にこう言った。「これ以上は、世間が許さないからな」 この言葉に、葉蔵は大きな違和感を抱く。 世間とはなんだ?その、世間とやらは、どこに根拠がある?それは個人が、勝手に心の中に抱いている幻影じゃないのか? 葉蔵は開き直り、スタンド・バーのマダムのもとへ押しかけた。そこで葉蔵は、変わらず酒浸りの生活を送った。 しかし、そんな葉蔵に酒をやめるようすすめる女がいた。ヨシ子という若い女だった。彼女は人を疑うことを知らぬ人間だった。葉蔵が情死しようとしたことも、約束を破って酒を飲んだことも、全部調子のいい嘘だと疑わなかった。葉蔵はこの純粋な少女に惹かれ、結婚することとなった。しかし。。。 ある日葉蔵は、堀木とアパートの屋上で飲んでいた。二人はこんな話をしていた。「罪のアントニム(対義語)は、何だろう。これは、むずかしいぞ」「法律さ」 堀木は平然とそう答えた。葉蔵は噛みつく。「罪ってのは、君、そんなものじゃないだろう」 葉蔵は考えた。案外、人間は罪を、そんな単純なものと考えているのではないか?なにを”罪”と考えるかは、人それぞれ違うはずだ。それなのに、法に逆らう行為のみが罪だという、一義的な認識を持ったまま、人は生きているのではないか?罪と罰は同義ではなく、もしや対義の関係ではないか? 葉蔵がそんなことを考えているうちに、堀木は下のヨシ子の部屋へ降りて行った。すると、堀木が顔色を変えて葉蔵を呼んだ。ヨシ子の部屋を覗く。 ヨシ子はしらない男と寝ていた。 葉蔵は恐怖に震えた。 信じることは罪じゃないのか? これ以上なく純粋で、汚れを知らぬヨシ子への信頼は失われた。 葉蔵は睡眠薬で自殺を図った。 しかし、死ねなかった。 不幸な人間はたくさんいるだろう。しかしそれは、世間に堂々と愚痴を漏らすことのできるもので、大勢の人間から共感を得られるものである。では、自分の悩みは、苦しみは、一体だれが理解してくれるのだろう? 葉蔵は、薬物に溺れるようになった。 葉蔵は、脳病院に収容されることになった。。今度は犯罪者としてではなく、狂人という扱いだ。 まとめ サピエンス全史を書いたユヴァル・ノア・ハラリは、ホモ・サピエンスが発展した要因は、 神話、国家、お金など、物質的に存在しないものを、当然のように受け入れてきたから、人間はここまで発展してきたというのだ。 僕から言わせると、これは”虚構を受け入れる能力”というよりも、”周りが正しいと言っていることを、疑いなく信じる能力”というのが正確だと思う。だからここまで巨大な社会が形成されているのだ。 こういった人間は、複雑な家庭環境や、病気、発達障害などを抱えていることが多く、ほとんどの人間が、たいして考えることなく受け入れている現象に、強い違和感を覚える。葉蔵及び、太宰治もその一人である。 彼の人生は常人から見ると、間違いだらけだ。酒に女に心中に薬物に、まさに人間失格である。 太宰治の信者の中には、彼に対しての様々な見解があるだろうが、この魅力は共通認識として、ほぼ全員が持っていると思う。 互いを信じあっているふりをしながら、大したつながりを持つこともなく日々を過ごし、それになんの違和感も持たず生きている人間たちを怖く思うことは間違っているのか? 周囲の人間を搾取して、いい生活を送り、周りにもてはやされている自分の父親に違和感を抱くことは間違っているのか? 国によって決められた”法”に外れることだけが”罪”なのか?そもそも国が間違っているかもしれないのに? 勝手に信頼感を抱かせ、それを裏切ることは罪じゃないのか? これは、人間失格から僕が感じたことの、ごく一部である。全部書いたらきりがないからこの辺にしておいた。 文学には大きく分けて、二つの役割があると思う。 一つは、人間の複雑な感情を、うまく言葉に表すこと 二つ目は、社会の矛盾、違和感を示唆すること 人間失格は、数えきれない数の人間を文学に引きずり込んできた。それは、難しい言葉を使っていないからというのもあるが、この二つの役割両方を、これ以上ないくらい高いレベルで兼ね備えていることに尽きると思う。 人間失格は、これからも間違いなく日本文学の金字塔であり続けるだろう。 面白ければサポートお願いします!サポートしてもらったお金は全額、NOTEの記事の参考文献に使います!