日本庭園と西洋庭園。この二つは、同じ庭園であっても、明らかな違いがいくつもあります。そして、その違いはお互いの文化の違いを表しています。日本庭園と西洋庭園から見る、自然に対する価値観の違いをご紹介します。 大分県杵築市山香町大字内河野2728-11 〒879-1311 音楽を奏でる庭!? 1. 主には平坦で広大な敷地に軸線(ビスタ)を設定しての左右対称性、幾何学的な池の配置や植栽の人工的整形などを特徴とし、17世紀から18世紀にかけて主にフランスで発達した平面幾何学式庭園を指す。斜面を利用したイタリアの露壇(テラス)式庭園の様式がフランスの国土や政治形態にあった形に生まれ変わったスタイルで、その後世界的に大流行した。代表例にルイ14世の命により造園家アンドレ・ル・ノートルが考案したヴェルサイユ宮殿の庭園があり、その成功により、イギリス王室はじめ周辺 … 皆さんは「庭園」と聞くとどんな風景を思い浮かべますか?フランスの世界遺産でもあるヴェルサイユ宮殿のような「整形式庭園」かもしれないし、おしゃれな草花で溢れた「イングリッシュガーデン」かもしれません。もちろんわが国伝統の「日本庭園」の方もいるでしょうし、中でもお寺の方丈から眺める白砂と石でつくられた「枯山水」の方もいるかもしれません。その他にもインドのタージ・マハルの前庭のような「イスラム式庭園」などもあります。こうしてみると、自然味を活かした野趣溢れる …
定休日 日曜日&祝祭日 å¤ã®ã¨ãªã¢ããæ¢ã人æ°ã®ã¯ã¼ãFOLLOW USãã³ããµãå ¬å¼ã¢ã«ã¦ã³ãFOLLOW USãã³ããµãå ¬å¼ã¢ã«ã¦ã³ã© 2017 TabiCoffret Co.,Ltd. 世界遺産にも登録された「ヴィラ・デ・エステ(ティヴォリのエステ家別荘)」 4.
平坦な広い敷地に軸を取り、そこから左右対称に幾何学模様となっていることが特徴です。 イギリス、フランス、イタリア別に、ヨーロッパの代表的な庭園様式をご紹介 3. TEL : FAX : 0977-75-0375
日本式庭園は、左右非対称であり曲線による造形が特徴となっています。 月〜金曜日 8:30~17:00 土曜日 8:30~12:00 もちろん整形式庭園だけが西欧の庭ではありません。 「風景式庭園」や「イングリッシュガーデン」で知られるイギリスは、フランスやイタリアの整形式庭園の流れに疑問を抱き、独自の発展を遂げた国です。 イギリスにあるローシャムパークの風景式庭園 どんな庭園にしたいのかを伝えるとき、またはガーデニング仲間との会話の際、よく南フランス風やイングリッシュガーデン風などのイメージが挙げられることがあります。 日本文化のおもしろさを、海外の文化と比較することでわかりやすく紹介しようという試みです。第一回目は、私の大好きな庭園文化の違いを通して日本のおもしろさを紹介していきます。実際に自分がバックパッカーとして海外で見て感じた経験も踏まえて書いていくので、皆さんも海外の地から日本を見つめ直す感覚で見ていただけると、今まで気づかなかった新たな発見があって楽しめるかと思います。皆さんは「庭園」と聞くとどんな風景を思い浮かべますか?フランスの世界遺産でもあるヴェルサイユ宮殿のような「整形式庭園」かもしれないし、おしゃれな草花で溢れた「イングリッシュガーデン」かもしれません。もちろんわが国伝統の「日本庭園」の方もいるでしょうし、中でもお寺の方丈から眺める白砂と石でつくられた「枯山水」の方もいるかもしれません。その他にもインドのタージ・マハルの前庭のような「イスラム式庭園」などもあります。こうしてみると、自然味を活かした野趣溢れる庭園もあれば、明らかに人の手が入ったのがわかる人工的な庭園もあります。同じ自然で構築される庭園なのに、文化圏が違うとなぜこんなにも姿形が変わるのか、不思議に思いませんか?実はこれにはその国々の文化が、中でも自然観と宗教観が色濃く反映されているからなのです。それもそのはず、その国々の自然と文化が深く混じり合い、顕現したものが庭園なのです。まずは西欧の庭園文化について紹介していきます。言わずもがな、西欧で信仰されている宗教はキリスト教が圧倒的に多いです。なので西欧で多くつくられた整形式庭園の背後には、キリスト教との密接な関係性が見え隠れしています。キリスト教では神が世界を創世するとき、人間に自然を管理する役目を与えたとされています。そのことから西欧では「自然は人間が管理するべきもの」という認識が根付きました。ヴェルサイユ宮殿を代表する整形式庭園は左右対称のシンメトリーで、樹木も四角や丸、動物の形だったりと人工的に刈り込まれているのが特徴です。それはまさに人間が自然を管理していることの象徴としてつくられている訳です。もちろん整形式庭園だけが西欧の庭ではありません。「風景式庭園」や「イングリッシュガーデン」で知られるイギリスは、フランスやイタリアの整形式庭園の流れに疑問を抱き、独自の発展を遂げた国です。のどかな風景や自然味を愛した点では、庭園における日本とイギリスの自然観は近いと言えるかもしれません。一方、日本は神道と仏教の国です。神道は日本土着の自然崇拝で、「八百万(やおよろず)の神々」が存在し、全てのものに神が宿るとされます。そのため日本人は古来から自然を畏れ敬い、命あるものとして大切にし、共生の道を辿ってきました。その感覚は、明治時代以降、西欧文化の流入に伴い薄まってきてしまいますが、今も神社に「鎮守の森」と呼ばれる森や林が都内でもちらほら残っているのはその名残といえます。飛鳥時代、仏教は造園技術と時を同じくして大陸から伝わったとされています。仏教といえども様々な宗派がありますが、なかでも日本文化に大きな影響を与えたのは禅宗です。山水画、枯山水、能楽、茶道、華道、日本の伝統芸能には禅の影響が「間(ま)」として表れています。また、禅宗は数ある宗派の中でも、比較的自然を重要視しています。禅宗ではお寺の中に仏像を置いても、それはあくまで象徴でしかなく、方丈の外の庭にこそ仏性が宿るとされます。自然こそが仏なのです。これは神道の自然崇拝にも通じ、禅宗が日本人に受け入れられた理由の一つだといえます。そうしてつくられた日本の庭園は、自然のありのままの姿を大切にし、華美さはなくとも落ち着いた美しさを感じられるものになりました。また、禅僧が自身の悟りの境地を立体空間に表すため、庭に石を立てたのが始まりとされる「枯山水」や、禅に通じていた千利休が侘び茶とともに大成した「茶庭」も生まれます。ちなみに飛び石や石灯籠、つくばい等の日本庭園を代表する添景物は、全て利休が茶庭に取り入れたのが始まりとされます。枯山水では池をつくる代わりに白砂を敷きました。水を感じるためにあえて水を排したのです。そうしてできた世界に類を見ない石庭は、「否定をもって肯定する」という意思を孕む白砂の余白を通してなにかを訴えかけてくるようで、とても魅力的に感じます。以上、庭園文化を通じて日本文化のおもしろさを語ってきました。庭園文化の違いは、自然観や宗教観によってその国々の文化が大きく変わるいい例ではないでしょうか。次回のこのシリーズ第二回目では、映画や音楽など身近なサブカルチャーを通してもっとわかりやすく日本文化のおもしろさを紹介する予定です。お楽しみに!生きる意味は本当に必要なのか?あったほうがいい5つの理由苔論~日本人はなぜ苔に心魅かれるのか~ 日本庭園やイングリッシュガーデン、整形式庭園など、世界にはいろいろなガーデンスタイルがあります。歴史からガーデンの発祥を探る旅。第7回は、世界的にも有名なフランス「ヴェルサイユ宮殿」のガーデンを彩る花壇について解説します。 E-mail : このように、それぞれの庭園の特徴はまったく異なったものとなっています。 【フランス式庭園】 平坦な広い敷地に軸を取り、そこから左右対称に幾何学模様となっていることが特徴です。 きれいに刈り込まれた植え込みで、空や周りの自然を映し出す池があり、整然とされています。 「オルガンの噴水」 風景式庭園とも呼ばれ、広大な敷地に芝生や樹木、池などを取り入れ、林や森などの自然の美を演出しています。 日本文化のおもしろさを、海外の文化と比較することでわかりやすく紹介しようという試みです。第一回目は、私の大好きな庭園文化の違いを通して日本のおもしろさを紹介していきます。実際に自分がバックパッカーとして海外で見て感じた経験も踏まえて書いていくので、皆さんも海外の地から日本を見つめ直す感覚で見ていただけると、今まで気づかなかった新たな発見があって楽しめるかと思います。皆さんは「庭園」と聞くとどんな風景を思い浮かべますか?フランスの世界遺産でもあるヴェルサイユ宮殿のような「整形式庭園」かもしれないし、おしゃれな草花で溢れた「イングリッシュガーデン」かもしれません。もちろんわが国伝統の「日本庭園」の方もいるでしょうし、中でもお寺の方丈から眺める白砂と石でつくられた「枯山水」の方もいるかもしれません。その他にもインドのタージ・マハルの前庭のような「イスラム式庭園」などもあります。こうしてみると、自然味を活かした野趣溢れる庭園もあれば、明らかに人の手が入ったのがわかる人工的な庭園もあります。同じ自然で構築される庭園なのに、文化圏が違うとなぜこんなにも姿形が変わるのか、不思議に思いませんか?実はこれにはその国々の文化が、中でも自然観と宗教観が色濃く反映されているからなのです。それもそのはず、その国々の自然と文化が深く混じり合い、顕現したものが庭園なのです。まずは西欧の庭園文化について紹介していきます。言わずもがな、西欧で信仰されている宗教はキリスト教が圧倒的に多いです。なので西欧で多くつくられた整形式庭園の背後には、キリスト教との密接な関係性が見え隠れしています。キリスト教では神が世界を創世するとき、人間に自然を管理する役目を与えたとされています。そのことから西欧では「自然は人間が管理するべきもの」という認識が根付きました。ヴェルサイユ宮殿を代表する整形式庭園は左右対称のシンメトリーで、樹木も四角や丸、動物の形だったりと人工的に刈り込まれているのが特徴です。それはまさに人間が自然を管理していることの象徴としてつくられている訳です。もちろん整形式庭園だけが西欧の庭ではありません。「風景式庭園」や「イングリッシュガーデン」で知られるイギリスは、フランスやイタリアの整形式庭園の流れに疑問を抱き、独自の発展を遂げた国です。のどかな風景や自然味を愛した点では、庭園における日本とイギリスの自然観は近いと言えるかもしれません。一方、日本は神道と仏教の国です。神道は日本土着の自然崇拝で、「八百万(やおよろず)の神々」が存在し、全てのものに神が宿るとされます。そのため日本人は古来から自然を畏れ敬い、命あるものとして大切にし、共生の道を辿ってきました。その感覚は、明治時代以降、西欧文化の流入に伴い薄まってきてしまいますが、今も神社に「鎮守の森」と呼ばれる森や林が都内でもちらほら残っているのはその名残といえます。飛鳥時代、仏教は造園技術と時を同じくして大陸から伝わったとされています。仏教といえども様々な宗派がありますが、なかでも日本文化に大きな影響を与えたのは禅宗です。山水画、枯山水、能楽、茶道、華道、日本の伝統芸能には禅の影響が「間(ま)」として表れています。また、禅宗は数ある宗派の中でも、比較的自然を重要視しています。禅宗ではお寺の中に仏像を置いても、それはあくまで象徴でしかなく、方丈の外の庭にこそ仏性が宿るとされます。自然こそが仏なのです。これは神道の自然崇拝にも通じ、禅宗が日本人に受け入れられた理由の一つだといえます。そうしてつくられた日本の庭園は、自然のありのままの姿を大切にし、華美さはなくとも落ち着いた美しさを感じられるものになりました。また、禅僧が自身の悟りの境地を立体空間に表すため、庭に石を立てたのが始まりとされる「枯山水」や、禅に通じていた千利休が侘び茶とともに大成した「茶庭」も生まれます。ちなみに飛び石や石灯籠、つくばい等の日本庭園を代表する添景物は、全て利休が茶庭に取り入れたのが始まりとされます。枯山水では池をつくる代わりに白砂を敷きました。水を感じるためにあえて水を排したのです。そうしてできた世界に類を見ない石庭は、「否定をもって肯定する」という意思を孕む白砂の余白を通してなにかを訴えかけてくるようで、とても魅力的に感じます。以上、庭園文化を通じて日本文化のおもしろさを語ってきました。庭園文化の違いは、自然観や宗教観によってその国々の文化が大きく変わるいい例ではないでしょうか。次回のこのシリーズ第二回目では、映画や音楽など身近なサブカルチャーを通してもっとわかりやすく日本文化のおもしろさを紹介する予定です。お楽しみに!生きる意味は本当に必要なのか?あったほうがいい5つの理由苔論~日本人はなぜ苔に心魅かれるのか~
(*日祝、打合せ等には出席可能)