ユーフラテス河畔で、ヘブライ人たちが祖国への想いを歌う。ここで歌われるのが有名な合唱曲「監禁されているナブッコはヘブライ人たちがまさに処刑されようとする刹那、ナブッコが登場、彼はバビロニアの神々を祀った祭壇の偶像の破壊を命ずる。偶像はひとりでに崩壊する。ナブッコはこれを奇蹟であるとし、エホバの神を讃え、ヘブライ人たちの釈放と祖国への帰還を宣言する。群衆はエホバ神賛美を唱和する。形勢不利であると悟ったアビガイッレは服毒し、ナブッコとフェネーナに許しを乞いつつ絶命、ザッカリーアはナブッコを「王の中の王」と讃えて、幕。
バビロニア国王ナブッコと、勇猛なその王女アビガイッレに率いられたバビロニアの軍勢がエルサレムを総攻撃しようとしている。ヘブライ人たちは周章狼狽の態だが、大祭司ザッカリーアは「当方はナブッコの娘フェネーナを人質としているので安心」と人々を静める。 初演の行われた『ナブコドノゾール』はイタリア半島外でも早くから上演がなされたオペラのひとつである(もっとも第5作『なおこのうち1844年、コルフでの上演が題名を『ナブッコ』に短縮して行われた最初のものであり、以後イタリア半島の内外でこの短縮題名が慣例化して今日に至っている。 この伝説は、ヴェルディの伝記には必ずといっていいほど無批判的に採用され(例えばフランコ・アッビアーティ著の1959年刊の伝記、あるいはジュリアン・バッデン著の下掲書)、ヴェルディを「しかし、近年の研究はこういった伝説に対して疑問を投げかけている。ロジャー・パーカーは『ナブッコ』の1842年の初演時より1848年に至るまでのイタリアでの演奏評を詳細に調査したが、結論として、 エルサレムのソロモンの神殿の内部ヘブライ人たちがバビロニア軍の侵攻を恐れ、神に祈りを捧げています。大祭司ザッカリアがバビロニアの王女フェネーナ(人質)を連れて現れます。フェネーナを指さし、「敵の王の子が、私たちに平和をもたらすだろう。」と歌います。(Sperate o figli/D'Egitto là sui lidi)そこに、エルサレム王の甥イズマエーレが現れ、「敵が攻めてくる。」と告げます。ザッカリアはイズマエーレにフェネ… アビガイッレは今や玉座に座っている。彼女は異教徒たちを死刑とする命令を作成、力を失ったナブッコに玉璽を押すように強いる。押印したナブッコは、改宗した実の娘フェネーナも死刑となることを知りアビガイッレに取り消しを懇願するが、彼女は聞かない。 音取り:モツレク,合唱練習用の音取りデータをmp3形式で公開するブログです。ソプラノ、アルト、テナー、バス全パート分作成しています。曲目:ヘンデル 「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、ベートーヴェン「第九」、マーラー「復活」 合唱用音取り練習 2016年3月1 3日(日)習志野文化ホール「耳で楽しむオペラ アリアと合唱 名曲の午後 」に出演する「楽友合唱団」団員のためのパート別音取り練習です。
時と場所:演奏時間7分少々。はじめヴェルディは本格的な序曲を書くべきかどうか迷っていたが、義兄(亡妻の兄)ジョヴァンニ・バレッツィの勧めもあってこの序曲をまとめたと伝えられる。内容的にはオペラ曲中で用いられる各テーマを要約したもの。 アビガイッレは自分の出自の秘密を記した文書を発見、ナブッコ王は王女フェネーナに王位を譲るつもりであることを知り激しく嫉妬する。バビロニアの神官たちは「フェネーナはヘブライ人の囚人たちを解放しようとしている。自分たちはナブッコ王が死亡したとの虚報を流布するので、この隙に王位を奪ってほしい」とアビガイッレを焚きつける。 ここでは『行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って(Va' pensiero)』の歌詞と対訳を紹介したいと思います。専門家の日本語訳ではありませんので、参考程度にご覧ください。※歌の開始は[1:03]辺りからVa' pensiero, sull'ali dorate;行け わが思いよ、黄金の翼に乗ってandare/行くDel Giordano le rive saluta,ヨルダンの川岸に挨拶してくれGiordano/ヨルダンArpa d'or dei fatidici vati,運命を予言する予言者たちの竪琴よarpa/ハープ、竪琴O simile di Solima ai fatiもしくはエルサレムの運命に似たsimile/似たクラシック音楽「名曲」の解説と名盤(Musica Classica) All Rights Reserved. ザッカリーアは破壊された神殿と祖国、そして人々の心の中の信仰心の復活を祈る。ヘブライ人たちはイズマエーレの裏切りを問責するが、ザッカリーアは人々に「今やフェネーナもアビガイッレとバビロニアの神官たちが現れ、フェネーナから王冠を奪おうとする。そこに死んだはずのナブッコ王が登場、「自分はただの王ではない。今や神だ」と誇る。その驕慢は神の怒りに触れ、ナブッコの頭上に落雷、彼は精神錯乱状態となり、力を失う。こうして王冠はアビガイッレが手に入れる。
そのフェネーナとエルサレム王の甥、イズマエーレは相思相愛の仲であるが、アビガイッレもまたイズマエーレに想いを寄せている。アビガイッレは神殿を制圧し、イズマエーレに「自分の愛を受け入れれば民衆を助けよう」と取引を提案するが、イズマエーレはそれを拒絶する。 Va' pensiero, sull'ali dorate;Va, ti posa sui clivi, sui colli,Ove olezzano tepide e molliL'aure dolci del suolo natal! アキラ堂/合唱 パート別・音取りCD Giuseppe Verdi (1813-1901) “Nabucco (Nabucodonosor)” 「ナブッコ」 / G.ヴェルディ (ソプラノ・アルト・テノール・バス 上下) 各¥1.260-(税込) このCDを注文する ( 印をクリックすると、wma.で試聴頂けます。 やがてナブッコも神殿に現れる。ザッカリーアは人質フェネーナに剣を突きつけて軍勢の退去を促すが、イズマエーレがフェネーナを救おうとしたためその試みは失敗する。ヘブライの民衆はイズマエーレの裏切りを非難、勝利を収めたナブッコは町と神殿の完全な破壊を命ずる。 としており(下掲書参照)、この伝説はもっと後世の産物、つまりヴェルディの大家としての地位も確立し、一方イタリアの統一が完成した1870年代以降に形成されたのではないか、との考察を行っている。 1846年3月3日、ロンドン、日本での初演は「声専オペラ研究会」による第3幕第2場で歌われる合唱「行け、我が想いよ、金色の翼に乗って」は、このオペラ『ナブッコ』で最も有名なナンバーで、『Va, pensiero, sull'ali dorate;Del Giordano le rive saluta,Arpa d'or dei fatidici vati,O simile di Solima ai fati行け、想いよ、金色の翼に乗ってヨルダンの河岸に挨拶を、運命を予言する預言者の金色の竪琴よ、あるいはエルサレムの運命と同じこの合唱曲に関しては有名な伝説がある。すなわち; 『このオペラの作曲の経緯は意外なほど判明していない。通説では、第2作『ソレーラの台本は、旧約聖書中の記述、それを戯曲化した1836年初演のフランス語の舞台劇、ならびにその戯曲に基づき1838年題名役ナブッコにジョルジョ・ロンコーニ(全4幕 以上のような疑問は残るものの、この「行け、我が想いよ」は今日のイタリア国民にとって「第二の国歌」的位置付けにあるのは間違いない。実際に正規の国歌とする提案も数度にわたって行われたともいう。なおイタリアでは、正統の国歌はイタリア政体の変遷に伴い「王室行進曲」から「北部イタリアの分離・独立を党是とする右派政党近年では 『ナブッコ』(Nabucco)、原題『ナブコドノゾール』(Nabucodonosor)は、ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した全4幕からなるオペラである。 題材を 旧約聖書 ( ユダヤ教聖書 )の『 エレミヤ書 』と『 ダニエル書 』から取っている。 原台本では「幕」(atto)でなく「部」(parte)で区切られているため、厳密には「全4部構成」のオペラと称するべきだが、ここではより一般的な「幕」表記を用いる。